10月15日 カフェを開ける
ひょんな事からカフェを自由にする自由を得た僕はいわゆるバリスタゴリラとも言うべきだろうか、ともかく、僕はそんなわけで今日思い立ったので豆を買ってカフェをオープンしたのである。
そしてカフェをオープンして常に言われることは、以前カフェを運営していたドイツ人、マルセイの話である。立ち寄る皆が、マルセイの話をし、マルセイ居なくなって開かなくなって残念だったのよー、なんて言い、まぁ、そういった感じで、マルセイのあれこれを聞かされるわけである。
店内にはマルセイが残した色々も残っている。と言うか店自体がマルセイマルセイしてるのか?その判別すらつかないが、僕の中でマルセイの存在感は大きくなってくる。
マルセイの頃の常連さんが、ゲリラ的におもむろに開けたカフェにもかかわらず、一気に店に入り席を埋めてくれたのには、マルセイのカリスマ性を感じずには居られなかった。
マルセイの写真は所々に残っているし、なんならマルセイの名刺も残っている。というかなんなら僕は部屋に残っていたマルセイの服を着たりもしている。マルセイがいた頃の話をみんな楽しそうにするし、ふらっとどこかに出掛けたきり帰ってこないマルセイのことが気になって仕方ないのはここの常連さんの気持ちは無理のないものであろう。
マルセイ…